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「統合失調症で看護!急性期や回復期、慢性期の対応は? 」

 

統合失調症は、少し前まで精神分裂症と呼ばれ、専門書を見ても100人に1人くらいの割合で発症する、さほど珍しい病気ではありません。にも関わらず、絶望的な病気と思われていました。

 

最近では効果的な薬の開発などで、症状の改善が望めるようになりました。

 

家族に突然の統合失調症の診断!そんな時家族のできることは何?

70%以上の人が再び社会復帰を果たしており、完治は無理でも寛解する病気だということが少しずつ認知され、不治の病というイメージは払しょくされつつあります。

 

統合失調症は大きく分けて二つの症状が主になります。

 

まず、陽性症状と呼ばれるもの。幻聴や幻覚、被害妄想、などがこれに含まれます。突発的な行動も見られるので、周囲の人間にもわかりやすく、はっきりとしています。

 

時々、自分に対しても、周囲の人間に対しても暴力的にとられる行動をとり、誤解されてしまうこともあります。

 

あまり激しい場合は加療も困難になるため、入院を必要とすることもあります。

 

もう一つ、見つけにくい症状に陰性症状があります。

 

こちらは、もともとおとなしい性格であったり、人とコミュニケーションをとるのが苦手な人だと、なかなか周囲の人にはわかりにくいと言われています。

 

例えば、感情の平板化と呼ばれる表情もなく感情の起伏もない状態、思考の貧困と呼ばれるどうすればどうなるかといった想像も働かないような状態、

 

そして意欲の欠如と呼ばれる何に対しても無気力状態など、がそれにあたります。

 

いくら良くなる病気ですと言われても、ある日急に、家族が統合失調の診断を受けたら、風邪をひきました、というほど簡単に受け入れられるものではありません。

 

でも、病態をよく知り、治療に向けて積極的に考えていくことが望ましいですね。

 

さて、原因はどうあれ、発症し、診断されてしまった患者がどうなっていくのかを簡単に説明しましょう。

 

それぞれの時期の状態と寛解までの流れ、家族のチェックするべきことは何?

まずは【前兆期】と呼ばれ、微妙な変化を認めます。この時点では周囲は気が付かないことがほとんどです。

 

自覚症状としては、不眠症になったり、周囲の物音や光に敏感になったり、気持ちがいつもあせっていたり、というようなことが現れます。

 

普通に生活の中によくあることなので、見過ごしてしまうのも仕方ないかもしれません。

 

これくらいの状態の時ですと、コントロールできる場合が多く、ほとんどの場合、投薬加療で自宅からの通院で済みます。

 

また、予防薬の投与が可能なため、家族の負担はぐっと少なくなります。

 

次に【急性期】で、陽性症状が目立ち、周囲との亀裂が生まれてきます。半分以上がこの時点で気が付き、加療開始になります。

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本人には感じているものが他の人にはわからない幻覚や幻聴、それによって本人の不安や緊張も高まり、頭が混乱してしまうため、家庭でも職場でも孤立し、日常生活に支障が出てきます。

 

症状があまりにひどい場合だと、家族や自分にけがをさせてしまったり、大きな事故につながる場合もあるため、入院させる場合もあります。

 

認めたくないのは本人も家族も同じだと思いますが、最悪なことになるのを防ぐためにも、一刻も早い専門医での治療を開始しましょう。

 

また、症状が悪化してしまった場合、個人や家族だけでの治療はほぼ不可能となりますので専門医による治療を最優先に。

 

治療が進むと、次に【休息期】と呼ばれる状態に入ります。

 

どんな状態かと言えば、感情の起伏が極小になり、表情も乏しく、見るからに無気力な状態になります。

 

急性期の激しい状態とは相反し、大変おとなしくなります。ですが、非常に不安定で、ちょっとしたことで前の状態に戻ることもあります。

 

また、この期間は個人差があるので、家族は心もとない状態になるでしょう。

 

ここをぐっとこらえて、やりすごせば、次に【回復期】が訪れます。

 

症状は少しずつ治まり、無気力な状態はなりを潜めていきます。この時期に気を付けなくてはならないことは認知機能障害です。

 

記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などの知的な能力が著しく低下する場合があり、その後の社会生活で不自由になることがあるため、要注意です。

 

そういったことに早め早めに対処するためにも、ここで安心せず、定期的に受診し、状況を把握しておきましょう。

 

寛解後も必要な家族サポートって何?

一旦治ったように見えても、再発することの多い病気なので、油断は禁物です。

 

この状態までくれば、かなり本人も落ち着いて動けるようになっているので、見守るだけになるでしょう。

 

そして、社会生活に戻っていける状態となりますが、やはり再発しないために変化をいち早く察知することは引き続き必要です。

 

この病気は、ざっくり言えば、病気を治すのは本人で、代わりはききませんから、家族のできることは、あくまでサポートです。

 

本人に合った専門医をみつけ、治療に向かえるようにセッティングしてあげることや、病気に対する理解も家族で深め、寛解まで乗り越えることになるでしょう。

 

どの病気も同じかもしれませんが、早い時期に発見し治療を開始できれば、改善するのも早いのです。

 

また、加療中は寛解までの期間の個人差が大きいため、特に長期加療の家族は精神的にも肉体的にも相当厳しいことが増えます。

 

自分も含め、家族までもが病気になってしまわないよう、リフレッシュできる場所の確保や相談できる窓口なども見つけておきましょう。

 

病院で紹介してくれる場合もありますし、自治体の相談窓口も利用して、何もかもを一人で解決しようと考えず、周囲や行政に頼ることも忘れてはいけませんね。

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